【都内・人間ドック】胃カメラが断然おすすめ！バリウム検査との違い

胃カメラによる胃の検査でわかる病気

胃カメラによる胃の検査でわかる主な病気は、以下のとおりです。

・胃潰瘍

胃の壁に穴が開く病気です。胃潰瘍の原因の一つにピロリ菌がありますが、胃カメラではピロリ菌の有無を確認でき、その後、保険適応により除菌治療を行うことができます。また、胃カメラで穴のある部分を観察することが可能です。

・胃がん

胃の内壁にできたがん細胞で、初期の胃がんは自覚症状がほとんどなく、悪化した段階でも胃炎程度の痛みしか感じられないケースも少なくありません。胃カメラでがんの有無、大きさ、位置などが確認できます。

・食道がん

胃カメラでは、胃だけではなく食道や十二指腸を直接観察することも可能です。早期の食道がんは表面の凹凸がほとんどなく、色調の変化でしか異常を発見できないものも少なくありません。胃カメラならこの僅かな異常も発見することができます。

・ポリープ

胃の内部にイボのようなポリープができているのを確認できます。自覚症状がほとんどなく、ポリープの形状やサイズによっては内視鏡で取り除くことも可能です。

・胃炎

胃の内壁が炎症を起こしている病気です。胃カメラで炎症のある部分を観察できます。

・胃下垂

胃の位置が下がってしまい、胃に食べ物がたまりにくくなる病気です。胃カメラで胃の位置を確認できます。

胃カメラとバリウム検査の違い

いずれも胃の状態を確認するための検査ですが、それぞれの特徴は異なります。

・胃カメラ

内視鏡を使用し、直接胃の内部を観察する検査です。内視鏡は柔軟な管で構成されており、口から挿入されて胃に進みます。これにより、胃の壁や粘膜を詳細に観察し、病気の診断やポリープの除去が可能です。

胃がんや胃潰瘍の有無・大きさ・位置を正確に把握できます。また、胃カメラは麻酔を使用して痛みを軽減することも可能です。

・バリウム検査

バリウムと呼ばれる造影剤を飲み、エックス線によって胃の内部を観察する検査です。胃の形状や動き、異常な変化を評価できます。しかし、胃の内部の詳細な観察や組織の評価は難しく、胃がんやポリープのような細かい異常を見逃す可能性がありますので注意してください。

バリウム検査は一般的には比較的簡単に行われ、胃カメラほど身体的負担が少なく、広い範囲を観察できるのがメリットです。

胃カメラのメリット

・小さな病変を発見しやすい

胃カメラは内視鏡を使い胃の内部を直接観察するため、バリウム検査よりも小さな異常を見つけることが可能です。例えば、胃潰瘍やポリープなど、バリウム検査では見逃しがちな病変も確認できます。

また、胃の粘膜を直接確認できますので、異常の有無や大きさ、形状などを詳細に観察し、正確な診断が可能です。

・診断の確定ができる

胃カメラを使用することで胃の内部をより詳細に観察し、病変の特徴や進行状況を把握できますので、病気の早期発見や適切な治療計画の立案に役立ちます。また、必要に応じて組織や細胞のサンプルを採取できますので、病理検査などによる詳細な診断が可能です。

・被ばくの影響がない

胃カメラでは放射能や電磁波を使用せず、内視鏡を通して口や鼻から検査します。そのため、被ばくの心配はありません。一方、バリウム検査ではエックス線を使用するためわずかな被ばくがあります。

・食道がんの発見にはバリウムより向いている

バリウム検査では僅かな粘膜の変性を発見するのが難しく、食道がんの早期発見が困難でした。しかし、胃カメラなら食道の粘膜を隅々まで観察でき、組織を採取して生検を行うことも可能です。

・経鼻の場合、医師と会話ができる

経鼻内視鏡の場合、検査中に医師とコミュニケーションを取ることが可能です。不安な点や質問がある場合にも検査中に直接医師と対話できるため、安心感があります。

胃カメラとバリウム検査は、それぞれ異なる観察方法や特徴を持っています。両方の検査を併用して行うことでより確実な診断結果を得られますので、医師と相談しながら最適な検査方法を選ぶことが重要です。