【都内・健康診断】特殊健診とは？対象の業種と検査項目を解説

特殊健診とは？（概要と対象業務）

リスクが高い業種に従事する労働者の健康管理を目的とした健康診断です。通常の健康診断とは異なり、特定の業務に従事する労働者には特有の健康リスクが存在し、定期的な健康診断が義務付けられています。

対象業務には建設業、化学業、製造業など、労働災害が多発する業種が含まれます。これらの業種では労働環境や作業条件が厳しいため、労働者の健康状態を適切に評価し、予防策や改善策を講じなければなりません。

特殊健診の検査項目と費用相場

特殊健診の検査項目は業種や法的要件に基づいて定められており、一般的な検査項目と費用相場は以下のとおりです。

・有機溶剤健康診断

有機溶剤業務の従事者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。料金目安は約2,400円からで、扱う溶剤によって健康診断の内容が異なりますので注意してください。

＜検査項目＞

・特定化学物質健康診断

特定化学物質を扱う業務の従事者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。胸部エックス線写真撮影は1年に1度必要です。料金目安は約2,400円からで、扱う物質によって健康診断の内容が異なります。

＜検査項目＞

・じん肺健康診断

粉じん作業に従事する労働者、または過去に従事していた労働者には、健康診断が実施されます。実施頻度はじん肺管理区分に基づき1年に一度または3年に一度で、料金目安は約5,000円です。

＜検査項目＞

・鉛健康診断

鉛業務の従事者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。料金目安は約8,500円です。

＜検査項目＞

※医師が必要だと判断した場合

・電離放射線健康診断

放射線業務の従事者で管理区域に立ち入る者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。料金目安は約4,500円です。

＜検査項目＞

法的義務のない特殊健康診断の検査項目と費用相場

・情報機器作業健康診断

1日4時間以上の情報機器作業を行う従業員のうち、常時ディスプレイを注視したり入力装置を操作したりする者、休憩や作業姿勢の変更が困難な者、またこれらに当てはまらなくても自覚症状がある者には、情報機器作業への配属前、またその後1年に一度健康診断が実施されます。検査費用の目安は約7,000円です。

＜検査項目＞

・振動障害健康診断

手持ち振動工具（チェーンソーなど）を使用する業務の従事者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。料金目安は約7,000円です。

＜検査項目＞

・騒音健康診断

騒音作業の従事者には、雇入れ時、当該業務への配属時とその後6ヶ月以内ごとに一度健康診断が実施されます。料金目安は約5,000円です。

＜検査項目＞

これらの特殊健診は、法的な義務はなくても業務内容や労働条件から推奨されます。労働者の健康管理と予防策のため、定期的な受診を検討してください。検査費用は目安ですので、実際の施設や地域によって異なる場合があります。

恵比寿健診センターでは、特殊健診に対応しています（一部対応不可の項目もございます）。健康リスクの高い職場で働いている方、またはそうした職場の健診業務の管理をご担当の方はぜひご相談ください。

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