【渋谷・人間ドック】乳がん検査に適しているのは？
マンモグラフィーと乳房超音波検査について

マンモグラフィーとは？

マンモグラフィーは、乳房専用の撮影機器を使用して行われるレントゲン検査のことです。乳房を2つの板で固定し、厚さ4～5㎝に伸ばした状態で斜めや上下方向から撮影します。乳腺を広げた状態で撮影することで、病変をより鮮明に映し出すだけでなく、放射線被ばくの軽減も可能です。

・メリット

石灰化や乳腺の全体像を明確に捉えられるため、初期のしこりを作らない乳がんを発見できます。また、撮影角度や方法が毎回同じであるため、過去の画像と比較しやすいのもメリットです。

・デメリット

乳房を薄く伸ばす必要があるため、撮影時に痛みを感じることがあります。
中には放射線被ばくを心配する方もいらっしゃいますが、1回の検査による放射線量は東京からニューヨーク間の飛行機旅行で浴びる放射線量と同程度とされていますので、大きく心配する必要はありません。

乳房超音波検査とは？

超音波検査は、身体の表面に超音波を照射し、臓器からの反射を映像化して体内の状態を判断する検査です。乳房超音波検査では、専用のジェルを塗った乳房の上から機器を当てて行います。

・メリット

この検査では放射線被ばくの心配や痛みがなく、安全に検査が受けられます。妊娠中の方でも受けることが可能です。また、高い解像度で映像化できるため、しこりの有無だけでなく乳腺や乳管の状態も確認できます。

・デメリット

超音波探触子（プローブ）という超音波を出すセンサーを当てた箇所しか画像化できないため、乳房全体を一度に観察することができません。そのため、乳房全体に広がるタイプの乳がんは描出しにくいというのがデメリットです。検査を行う技師の技量の差がでやすい検査でもあります。
また、腫瘤（しこり）として触れない非腫瘤性病変と呼ばれるタイプの病変や、微細な石灰化病変の検出には向いていません。

40歳以上におすすめなのはマンモグラフィー

乳がん検査は両方の受診が理想的ですが、一般的に40歳を超えると乳腺が少なくなりますので、40歳以上の女性はマンモグラフィーが推奨されます。そのため、地方自治体が実施する40歳以上の女性が対象の乳がん検診では、原則としてマンモグラフィーが採用されているのです。

40歳以下におすすめなのは乳房超音波検査

40歳以下の方は乳腺の発達が進んでいることが多いため、詳細なしこりの形状や位置を確認できる乳房超音波検査を推奨します。乳腺が発達した状態では、マンモグラフィー検査で乳腺の状態を確認しにくく、異常があっても検出が難しいからです。

20代や30代の若い人たちの中には、がんの発症について心配する人は少ないかもしれません。しかし、実際には11人に1人が乳がんにかかるとされています、自分には関係ないと思わず、定期的に検診を受けることで安心できるでしょう。

人間ドック受診後には食事券などがもらえる場合もありますので、お気軽に申し込んでみてください。